有線放送電話とは、加入者間の通話が可能な電話と地域内の出来事やお知らせなどを伝える 放送(音声)が一つになった地域放送通信システムです。
公益社団法人 上越市有線放送電話協会(JHK 略称:上越有線・上越有放)は、この有線放送電話システムを使って新潟県上越市の旧高田市地域を主なエリアに放送サービスと通話サービスを提供しています。(写真右 有線電話機とスピーカー)
放送(音声)は、地域内のニュースや出来事などの本部放送・火災や災害などの緊急放送・NHKラジオなどの再送信(チャンネル放送)・町内会や小学校区ごとに加入者自らが放送できるページング放送があります。
料金は放送と通話あわせて1か月ごとの定額料金制で、NTTの電話番号とは別の電話番号を使って加入者同士で通話ができます。
上越市有線放送の放送と通話は、停電時でも普段と変わりなく使用できます。
最近の家庭の固定電話機は電源を必要とするものが多く、停電になると使用できない場合があります。 また地震などの災害が発生した場合、一般通話は通信規制がかかり、固定電話や携帯電話はつながりにくくなります。
このような時、上越市内では有線電話の方がつながります。 有線電話は、個人宅以外にも旧高田市域の避難所となっている学校や保育園・公民館・町内会館などに設置されているほか、バス停や公共施設・小学校体育館には公衆有線電話を設置しています。災害時の連絡には有線電話の利用をお勧めします。
有線放送電話が設置されている公的施設(PDF)
災害で停電が発生しても有線放送の放送は普段通り放送されますので、緊急時の情報収集に大変有効です。
上越市有線放送の緊急放送の内容はこちら
東日本大震災をはじめとする災害時の有線放送活用事例
(写真左:有線電話機が設置されている上越市役所市民ロビー 右:雁木通りプラザ)
なお、近年に発生した中越地震(平成16年 エリア内最大震度5強)・中越沖地震(平成19年 エリア内最大震度5弱)ともに地震による有線放送電話ケーブルの断線はありませんでした。